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はたらくトラック大図鑑

緑ナンバーはプロの証。現役トラックドライバーが、自慢の愛車と仕事への情熱を語る!

ニック車

トラックにクレーンが取り付けられた車両を一般的にクレーン車と呼び、その中でも積載型のトラックに小型のクレーン(ユニック)が取り付けられた車両は、通称ユニック車と呼ばれます。人力で持ち上げるのが困難な建築資材などを、荷上げ・荷下ろしする際に重宝し、足場の良くない現場でも作業が可能な汎用性の高い車両。クレーンで積荷を安全に吊るせるよう、ドライバーは玉掛け免許という、積荷を固縛するための免許を取得しています。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

この車両の象徴「ユニック」

ユニックの長さは4段階で調節が可能。最も短くて約2m、最長で約20mまで伸ばすことができます。吊るすことができる重量もユニックの長さに比例して変化し、2mのときは約2t、20mのときで約700kgの積荷を引き上げることができます。

推しポイント NO.2

安全を担うユニック車の「足」

この足は正式名称を「アウトリガー」と言います。吊るした積荷を左右に振った際、積荷の重さにあおられて、車体が転倒するのを防ぐ役割を担っています。そばにあるレバーで操作し、傾斜のある現場では車体を並行に保つためにも使用。事故が起きないよう踏ん張りを効かせる、まさにユニック車の「足」ですね。

推しポイント NO.3

これがないと成り立たない!

よく見ると、ユニックの付け根には荷重指示計という分度器が付いているんです!この分度器を見れば、そのときのユニックの角度から、ユニックの長さや吊るせる重量が一目で判断できます。ユニックの操作をするときにはこの荷重指示計が操作の目安になるので、目立ちにくいけどなくてはならない存在です。

ドライバー/平野剛久さん (ドライバー歴30年)
出身は九州。高校時代は自動車の整備学校に通っていたが、運転も好きだったためドライバーになることを決意。運転者として就職したのを機に上京し、横浜でトラックドライバーとなる。趣味はゴルフで、月に1回程度はラウンドを回るそう。