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はたらくトラック大図鑑

緑ナンバーはプロの証。現役トラックドライバーが、自慢の愛車と仕事への情熱を語る!

魚運搬車

生きた魚を市場や活魚屋へ輸送する活魚運搬車。荷台には6個の水槽が装備されており、全ての水槽の水温を別々で管理が可能なので、魚の種類によって水温を分けながら運搬します。海水を海から直接吸い上げ酸素を供給しながら運搬するので、水槽内は海中と同じ環境になり高品質の運送が可能に。扱う活魚はカンパチ・ハマチ・ヒラメ・タイなどの魚に加えて、ホタテなどの貝類までさまざま。一つの水槽に入る魚の数は約150匹なので、1台で約1000匹の活魚を運搬することができるんです。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

活魚運搬車の荷台からの景色

このトラックには水槽が6個あります。水槽一つあたりの積載量は、海水と魚を合わせて3t。1台で合計18tの荷物を運搬することになります。魚を積み込むときは荷台での作業がメインなので、雨や雪の日は作業が大変なんです。誤って落下しないよう、安全に注意しながら作業を行います。

推しポイント NO.2

水槽の機能をご紹介!

水槽のそばには、水中に酸素を供給する酸素バルブが付いています。水槽内には照明も付いていて、これは魚の様子を確認しやすくするため。縁にある仕切り用レールに網目状の板を取り付ければヒラメなどの平べったい魚を重ならないように積み込めます。サイズごとの管理が可能になるだけでなく魚を傷つけることなく運搬できます。

推しポイント NO.3

活魚運搬車ならではの機能

海水を直接、海から吸い上げる吸水口。現場に着くと、まずはこの吸水口にホースを取り付け、水槽の中へと海水を汲み上げます。6個全ての水槽を水で満たすのには、約1時間から1時間30分ほどの時間が必要なんです。

ドライバー/舛谷義孝さん(ドライバー歴30年)
バスドライバーだった父の影響を受け、トラックドライバーに。南は九州、北は北海道まで活魚を運搬している。現在勤務している山立水産運輸では、ホタテなどの貝類を韓国と中国まで運搬しており、舛谷さんも国際免許を取得して韓国で活魚運搬車を運転した経験を持つ。