はたらくトラック大図鑑
緑ナンバーはプロの証。現役トラックドライバーが、自慢の愛車と仕事への情熱を語る!
塵芥車



塵芥車(じんかいしゃ)とは、一般的にパッカー車やゴミ収集車という名前で知られる、トラックの正式名称です。家庭ゴミ(一般廃棄物)や工場・お店・オフィスなど事業を伴う場所から出る廃棄物(事業系一般廃棄物・産業廃棄物)を、中にある圧縮板を用いて圧縮しながら収集することで一度に多くの廃棄物を運搬することが可能。また圧縮式の塵芥車は、冷蔵庫や電子レンジ程度なら簡単に粉砕・圧縮できるほどパワフルなのも特徴です。
私のトラック推しポイントBEST3

手前のプレートでゴミを粉砕し、圧縮しながら収集する仕組み。冷蔵庫や電子レンジくらいなら、軽々粉砕できるほどのパワーがあります。作業員がゴミを中に投げ入れているのは、この機械に巻き込まれて事故が起きないよう、安全面に配慮しているからなんです。

塵芥車にあるゴミの投入口は、「ホッパ」と呼ばれています。塵芥車を洗車するときは、このホッパを開いて中の清掃を行います。開いた状態で作業を行うときは、万が一にでも故障でホッパが落下してこないよう、安全装置の使用が必須です。

専用コンテナに入れられたゴミであれば、傾倒装置を使って楽々投入することができます。これはどの塵芥車にでも付いているわけではなく、作業内容や回収物によって追加で設置できる機能。人力でやるよりもはるかに手間がかからず、作業員の体にやさしい機能なんです。

ドライバー/逵原啓樹さん(ドライバー歴29年)
ドライバーだった父親の影響を受け、自身も運転に興味を持つように。ドライバーになった当初は、大型車を運転することに憧れがあり、4tトラックや10tのダンプも運転していた。小さい頃からサバゲー好きで、今では多いときに週2~3回ほどサバゲーを楽しんでいる。