物流とトラックの今がわかるメディア

はたらくトラック大図鑑

緑ナンバーはプロの証。現役トラックドライバーが、自慢の愛車と仕事への情熱を語る!

ダンプトラクターヘッド

トレーラーを牽引するトラクターヘッド。その中でも、後ろのコンテナを持ち上げる(ダンプアップする)ことができるものを、ダンプトラクターヘッドと言います。これはコンテナの中に入っている、大量の小さな輸送物をスムーズに排出するため。このトラックでは、主に大豆やモルト、プラスチックレジン(プラスチック容器の原料)などを輸送しています。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

大迫力のダンプアップ

運転席の中に荷台を上げるためのボタンがついていて、アクセルでそのスピードを調節。鉱石など重いものは、速めに上げて勢いをつけ、大豆などの軽いものはゆっくり上げます。運搬物や受け入れの先の設備に応じた上げ方が要求される、繊細な作業なんです。

推しポイント NO.2

日本で主流の「ホイスト式」

油圧シリンダーやリフトアームなどを組み合わせて荷台を上げる、「ホイスト式」が日本では主流のやり方。テレスコピック式と言われる海外のダンプアップに比べて、リフトアームがついている分、見た目もゴツくて安心感がありますよね。

推しポイント NO.3

長めのホイールベース

このトラクターヘッドは、荷台を上げるリフトがある分、車輪の間のホイールベースが長めに作られています。設計上そうなっているだけなんですけど、長いほうが個人的には乗り心地がいいんですよ。運転しているときも、跳ねが少なくて快適に走行できます。

ドライバー/清水佳人さん(ドライバー歴30年)
父親がドライバーだった影響もあり、自身もトラックの運転者に。父親の会社で8年間勤めたあとに、現在勤務している会社へ就職。実は子どもの頃に、現在勤めている会社の海上コンテナトレーラーを目撃して憧れていたとか。趣味は、月一回奥さんと一緒に回るゴルフ。