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はたらくトラック大図鑑

緑ナンバーはプロの証。現役トラックドライバーが、自慢の愛車と仕事への情熱を語る!

6軸中低床トレーラ

運転席のあるトラクタヘッドと、荷台があるセミトレーラ。中でも6個の車軸を持ち、高さのある貨物を積むために荷台が低く設計された車体は、6軸中低床トレーラと呼ばれています。そしてこのトラックには、驚くべき機能がたくさん!伸縮性のフレームを採用し、幅広い長さの貨物に対応可能。さらに、日本で初めてNOOTEBOOM社製のペンドルアクスル(12本の油圧シリンダーを利用して、左右の車軸の高さを独立して調整できる機能)の中低床セミトレーラを導入しました。これにより、悪路や左右で勾配のついた坂での走破性が向上し、より幅広い地域への輸送を実現しました。大きな車体に最新機能を詰め込んだ、ハイスペックな車体です。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

伸び~るフレーム

この車体では伸縮式のフレームを導入し、荷台の長さは26mまで伸縮が可能。この機能を活かし渋谷駅・ハチ公前広場にあった東急5000系電車のモニュメント、通称、青ガエルを秋田県まで輸送しました。ほかにも、みなとみらいぴあアリーナに架かる歩道橋の運搬など、数々の大規模プロジェクトに携わっています。

推しポイント NO.2

圧巻のステア角度60度

トレーラにはペンドルアクスルを採用しており、悪路の走行や、より重くて高さのある荷物の運搬ができます。
さらに注目すべきは、タイヤが最大60度まで向きを変えられること。これによりトレーラの曲がるときの回転半径が小さくなり、狭い道でもスムーズに曲がれる優れた小回り性能を発揮します。

推しポイント NO.3

パワフルなエンジンシステム

高い牽引能力と高馬力を求めて行き着いたエンジン、通称V8。エンジンの動力源である8つのシリンダーがV字型に配列されているため、そのように呼ばれます。通常の普通自動車の排気量は2000ccですが、V8エンジンの排気量は16350ccと、排気量の差は一目瞭然。その野太いエンジン音に力強さを感じます。

ドライバー/もとさん (ドライバー歴7年)
10tトラックを運転していた父の影響で、幼い頃から大きな乗り物の虜に。18歳でドライバーとなり、2t車、4t車、10t車とステップアップをし、念願の牽引免許を取得。現在は6軸中低床トレーラのドライバーを務める。趣味はトレーラという、根っからのトラック好き。