神奈川県トラック協会とTOKYO GRAFFITIがコラボし、物流業界を盛り上げる!

はたらくトラック大図鑑

緑ナンバーはプロの証。現役トラックドライバーが、自慢の愛車と仕事への情熱を語る!

ISOコンテナ タンクローリー

タンクローリーとは、大容量の液体を運ぶ専用のトラックのこと。このタンクローリーでは、アルコール度数65~95%のエチルアルコールを飲料メーカーや酒蔵などへ輸送しています。運転中はブレーキを踏むたびにタンクの中の液体が揺れ、その揺れが横転などの大事故を引き起こすことも。焦らず慎重に運転することが求められます。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

後ろ3輪にはある秘密が…

タンクの中身が空になると、後ろ3輪のうち、前の2輪が浮き上がるんです。地面に接するタイヤの数が減ることで、タイヤの摩耗軽減や燃費上昇などのメリットが見込めます。さらに、高速道路料金も特大車ではなく大型車扱いになるので経費もかなり削減できます。

推しポイント NO.2

珍しいカラーのコンテナ

世界共通のISO規格に則り設計されたコンテナ。コンテナは珍しい黄緑色。このあたりではわが社、内外液輸だけなんです。

推しポイント NO.3

女性でも運転しやすいハンドル

従来よりも小さめに設計されたハンドル。ハンドルが小さいだけで、小柄な女性も運転姿勢を調節しやすく、長距離の運転も楽になります。

ドライバー/大和田さん(ドライバー歴22年)
事務職と営業職を経験後、友人が勤めていたトラック会社に就職。当時運転していた2tトラックで子どもを迎えに行ったところ、子どもが喜んだのをきっかけにより大きいトラックに乗りたいと感じるように。無事荷物を届け終わり、帰ってきたときに感じる充実感が日々の幸せ。

低床冷蔵加温ウィング車

厳重な温度管理が必要な医薬品や食料品を輸送するトラック。荷台の冷蔵庫は20℃からマイナス25℃まで温度調節が可能で、両側が開くウィング車なので荷積・荷下ろしをしやすいのが特徴です。また、通常運転席上部にある冷蔵機を荷台に移すことで、立って着替えもできるハイルーフの運転席を実現。見た目良し、機能良しのトラックです。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

まさに縁の下の力持ち!

追突されたときの衝撃を緩和するリアバンパー。このトラックではリアバンパーが足場の役割も果たしています。荷物の積み下ろし時にこの足場があるだけで、転倒などの事故を未然に防ぐことができる。一人二役でドライバーの命を守る、重要な部品なんです。

推しポイント NO.2

保冷を担うキャッチ

キャッチとはウィング扉を施錠するロックのこと。このトラックには計14個のキャッチがついているので、室温の変化が少なく高品質な輸送が可能に。

推しポイント NO.3

こだわりの3本線

本来2本のサイドバンパーをあえて3本にすることで、自転車の巻き込みを防止しながら、重心の低いドシッと構えた外観に。中には工具箱を収納しています。

ドライバー/加藤圭介さん(ドライバー歴24年)
若い頃から車の運転にハマる。高校卒業時により大きな車に乗りたいと思い、トラックドライバーになることを決心。大型トラックの運転は今年で6年目になるが、今では仕事が休みの日にも会社まで訪れ、半日かけて自分のトラックを洗車するほどのトラック好きに。

セミトレーラー

ゼブラ柄が特徴のセミトレーラー。最大積載量は29t。荷物が積まれたトレーラーをトラクターが牽引することで、木材や鉄筋、食品などを一度に大量に運搬できます。このセミトレーラーでは配管パイプなどの原料となるコイルを運輸していて、最大で20tほどのコイルを乗せて、1日に360kmの道のりを走ることもあるんです。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

運送業界でひときわ目立つゼブラ柄

大草原でも目立つシマウマをイメージし、物流業界で唯一無二の存在となるべく生まれたゼブラ便。ただ、目立つということは常に誰かに見られているということ。この柄を見ると、ドライバーとして交通ルールを守り安全運転を心がけなければと背筋が正されます。

推しポイント NO.2

オーダーメイドの船型

筒型のコイルを固定するための船形。以前まではコイルの固縛に1時間かかっていましたが、船型のおかげで今では15分程度で固縛できるので、圧倒的に楽です。

推しポイント NO.3

斜めのスタンション

スタンションは荷台から荷物が落下するのを防止する部品です。このセミトレーラーの場合、コイルを立てかけるために斜めに設計されいるのが特徴的。

ドライバー/宮城さん(ドライバー歴5年)
以前は当社が所属している協同組合内のガソリンスタンドに勤務していたが、そこでトラックやドライバーと接するうちに自分も乗りたいと思うように。ドライバーになるため大型免許や牽引免許を全て自費で取得。私生活でもマニュアル車を運転し、奥さんにもマニュアル免許を取得させたそう。

ダンプトラクターヘッド

トレーラーを牽引するトラクターヘッド。その中でも、後ろのコンテナを持ち上げる(ダンプアップする)ことができるものを、ダンプトラクターヘッドと言います。これはコンテナの中に入っている、大量の小さな輸送物をスムーズに排出するため。このトラックでは、主に大豆やモルト、プラスチックレジン(プラスチック容器の原料)などを輸送しています。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

大迫力のダンプアップ

運転席の中に荷台を上げるためのボタンがついていて、アクセルでそのスピードを調節。鉱石など重いものは、速めに上げて勢いをつけ、大豆などの軽いものはゆっくり上げます。運搬物や受け入れの先の設備に応じた上げ方が要求される、繊細な作業なんです。

推しポイント NO.2

日本で主流の「ホイスト式」

油圧シリンダーやリフトアームなどを組み合わせて荷台を上げる、「ホイスト式」が日本では主流のやり方。テレスコピック式と言われる海外のダンプアップに比べて、リフトアームがついている分、見た目もゴツくて安心感がありますよね。

推しポイント NO.3

長めのホイールベース

このトラクターヘッドは、荷台を上げるリフトがある分、車輪の間のホイールベースが長めに作られています。設計上そうなっているだけなんですけど、長いほうが個人的には乗り心地がいいんですよ。運転しているときも、跳ねが少なくて快適に走行できます。

ドライバー/清水佳人さん(ドライバー歴30年)
父親がドライバーだった影響もあり、自身もトラックの運転者に。父親の会社で8年間勤めたあとに、現在勤務している会社へ就職。実は子どもの頃に、現在勤めている会社の海上コンテナトレーラーを目撃して憧れていたとか。趣味は、月一回奥さんと一緒に回るゴルフ。

10tトラック SUPER GREAT

会社の設立60周年を記念してオーダーメイドした10tトラックです。60歳は人間でいうと還暦の歳なので、ボディは赤色に。主な輸送物は、建築資材や液体を入れる容器です。この車体で関東から九州まで、数日かけて回ることも。

私のトラック推しポイントBEST3

推しポイントNO.1

他社にはない、派手な赤色!

会社創立60周年記念という、還暦の歳にちなんだ赤色。取引先や同業者からも一発で覚えてもらえる、特徴的なカラーです。デザインにこだわったトラックなので洗車は欠かせないですし、目立つ分、荒い運転はできないなと気を引き締められます。

推しポイント NO.2

快適な車内生活にはマストの機能

エアーサスペンションで、車高を上げ下げできるんです。車体の前後別々で高さを調節することも可能なので、傾斜のある場所では、傾斜の向きに合わせて車高を調節し、車内の平行を確保。車中泊もあるので、中で快適に過ごすには必要不可欠な機能なんです。

推しポイント NO.3

山道も安全に走行できる

車体下、オレンジライトの下の白いライトは、僕が社長にお願いして付けてもらったので、要望が叶って嬉しかったですね。これだけライトが多いトラックは珍しいですが、夜間走行中に、サイドミラーに映るライトがきれいなんですよ。

ドライバー/桝田泰孝さん(ドライバー歴29年)
トラック運転者を目指したきっかけは、小さい頃、親戚のドライバーにトラックに乗せてもらったこと。ドライブや車いじりも好きだったため、迷わずにドライバー業界へ就職。趣味は音楽鑑賞で、運転中もロックなど幅広い音楽をかけているそう。トラックドライバーをする上での楽しみは、いろいろな地域の景色を見たり、その地域の食べ物を味わうこと。