必要なモノが、必要な時に、
必要な数だけ、いつでも手に入る。
そんな「あたりまえ」が止まる経験を通じて、
私たちはそれがいかに大切なことか、痛感した。
「あたりまえ」を、続けること。
それが、社会や時代を動かす原動力となり、
人々の暮らしを豊かにしていく。
だから、私たちは走り続ける。

あたりまえじゃないことが起きても、
あたりまえに届ける。
あたりまえの裏に隠された
トラックドライバーたちの数々のドラマ
『あたドラ』を紹介します。

緊急発進。
2019年9月9日。
台風15号が関東地方を直撃。
道路の冠水、鉄塔の倒壊、屋根瓦の飛散など、
各地に甚大な被害をもたらした。
それから5日経った14日の午後、神奈川県から救援物資を
千葉県館山市に運んでもらえないかという相談がきた。

未知への挑戦。
2020年12月。
新進気鋭の現代美術作家の事務所から依頼のメールが届いた。
廃墟旅館に放置されたままの家具や剥製、
瓦礫などを個展を開く劇場まで運んでほしいという
一風変わった内容だった。

偉大なるルーチン。
コンビニやスーパーで、“あたりまえ”のように買うことができる
ペットボトル飲料。その“あたりまえ”を守るために、
原料となる水を365日24時間、1時間おきに加工工場へ運ぶ
トラックドライバーたちがいる。
彼らのうちの一人にでもトラブルが起きたら、
どうなってしまうのだろうか?


目の前で人が回転!?
海上コンテナ輸送の仕事は、港へ直行するか、
クライアントに寄ってから港へ行くかで始業時間が異なるだけで、
あとは来る日も来る日も同じ作業の繰り返しだ。
その日は港で荷を積んでから帰路につき、
あと数分で営業所に到着・業務終了という時に、事件は起きた。